表具師店長の日記

絹本の穴埋め (^^)/

 以前 本紙の穴埋めについて店長日記に書かせて頂きました。

二回ほど書きましたが、共に紙本(素材が紙)の穴埋めについてでした。(1回目2回目 ← クリック)

今回は 絹本(素材が絹)の穴埋めについて書こうと思います。


紙本の場合も絹本の場合も似た様な方法を使いますが、違うのは穴埋めに使う素材が其々によって

異なる為、その素材を穴の形にする方法が変わります… (^^)v

 

紙本の場合、穴の形に鉛筆で印をつけて それをなぞるように水筆で水切りしますが、絹は水切りが

出来ないので、穴に埋める絹とは違う紙に印をつけ その後絹の上に紙を置いてカッターで切ります。

この時注意しなくてはいけないのが、絹の目を合わせると言う事と 一般的なカッターではなく一番

薄い刃のカッターを使うと言う事です (^^)/

    

     

店長が修行時代に教わったのは、絹の上に直接埋める為の絹を乗せ、穴に沿って(少し大きめに)

二枚の絹を切ると言う方法でした!

確かにこの方法だと継ぎ手が綺麗になりますが、元の本紙を傷めてしまいますので、店長が独自に

考えて 最近ではこの方法を利用しております ヽ(^o^)丿

ただ、開いている穴は綺麗な線になっていないので、スパッと納まる事は無いのですが、それの方

が良いかなぁと思っております (^^ゞ


どっちにしても 目の疲れる根気のいる作業です (~_~;)

この様な地味な作業を経て、お客様に喜んでもらえる仕上がりに繋がると思っております \(^o^)/

これからも 色々な表具師の仕事を紹介していきます (^^)/


2024/7/14 書く




コメントする

名前

URL

コメント

当店の紹介
当店の実績
奈良県桜井市 お礼の品一覧ページはこちら
 なび奈良

奈良県桜井市の大神神社(三輪明神)の参道にお店がある大正12年創業の老舗 高梧堂(こうごどう)嶋岡表具店です。
近くには、邪馬台国卑弥呼の遺跡として有名な纏向遺跡があります。
古くなって傷んだ掛け軸・額・屏風等を1級表装技能士であり文化財保存修復学会会員であるベテラン表具師が責任を持って修理修復します。
又、書画などを掛け軸や額に表装(新調)致します。 大阪京都は出張見積り無料。

カレンダー
  • 今日
  • 定休日

の日は商品の発送はお休みさせて頂きます。
メールの返信やお問い合わせにつきましては、在宅時は対応させて頂きます。

お友達リンク
三輪の地図
あんしんクレジットカード決済システム

表具師店長の日記

嶋岡店長

こんにちは!店長兼表具師の嶋岡です。

京都で修行を積み、この道一筋35年。数々の古い表具の修理修復をしてきました。
お客さん第一で、納得のいってもらえる仕事をモットーとしております。
お気軽に声をお掛けください。
店長日記はこちら >>

下記にメールアドレスを入力し登録ボタンを押して下さい。

変更・解除・お知らせはこちら

ページトップへ