お役立ち情報
掛軸の様式
1. 『 文人表具 』 ・・・ | 「 丸仕立て(丸表装とも言う) 」 「 袋仕立 」 「 明朝仕立 」 などが代表的な仕立てです。 |
2. 『 大和表具 』 ・・・ | 「 真・行・草 」 の 3つの仕立てに分類され、さらに 「 真・行 」 は 「 真・行・草 」 の 3つに、 「 草 」 は 「 行・草 」 の 2つに分類されます。 |
「 真 」 ・・・ 最も 荘厳な仕立てで 「 仏仕立(仏表装とも言う) 」 と言われるように、仏画・仏関係の書 の表装に用いられます。
上下と中を本紙の周りに廻します。
一文字を廻すと 「 真の真 」 ・ 一文字だけだと 「 真の行 」 ・ 一文字を外すと 「 真の草 」 となります。
また、それぞれの裂の下に細い” 筋 ” を入れます。 下の図では黄色や紺色や水色の線ですが、裂の下に沈んでいる事から「 沈み表具 」 とも呼ばれます。
「 行 」 ・・・ 一般に最も多く用いられる仕立てで、「 本仕立 」 「 大和仕立 」上下・中・一文字の3つの裂を使う事から 「 三段仕立(表装) 」 とも言われます。
上下は廻さず、中のみを本紙の周りに廻します。
これも 一文字を廻すと 「 行の真 」 ・ 一文字だけだと 「 行の行 」 ・ 一文字を外すと 「 行の草 」 となります。
このバリエーションとして、本紙の周りに” 筋 ”を廻す 「 筋廻し仕立 」 ・ 上下と中に同じ裂を使い” 筋 ” で割った 「 筋割り三段仕立 」 もあります。
「 草 」 ・・・ 一般に 「 茶掛 」 と呼ばれるのが、この仕立てです。 仕立ての中では 最も軽い仕立となります。
「 行 」 の仕立てで 柱を 細くしたもの。 その幅は 3分(6㎜)から7分(21㎜)と言われています。
これには、一文字廻しは無く、一文字だけだと 「 草の行 」 ・ 一文字を外すと 「 草の草 」 となります。
3. 『 台 表 具 』 ・・・ | 小さな本紙を表装するときに用いる仕立てです。 |
大別すれば以上の様になりますが、裂の取り合わせ・軸先の色や形 等によって さまざまな種類の掛け軸を作ることが出来ます。
コメント
コメントをする使用する裂地の1万円程度のものはありませんか
- 細井
- 2016.03.10
- 19:30
細井様
>使用する裂地の1万円程度のものはありませんか
とは、どういう意味でしょうか?
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