表具師店長の日記

少し簡単んな破れの補修 (^^ゞ

 先日知り合いから 「衝立の下の方が破れたので修理して欲しい」 とご依頼を頂きました。

衝立は金砂子張りに墨絵が描いてあり、 下の方に長さ4cm程の細長い破れがありました。

   

パカッと口が開いていたら、その隙間から厚紙を入れて 当店の「お役立ち情報 破れの簡単修理」 に

掲載している様な 費用の掛からない簡単な修理にするのですが、破れ切っていなかったので、厚紙が

簡単に入らない様に感じたので、少し手間が掛かりますが、より綺麗に仕上がる方法で作業しました!


まず 破れの部分の裏側が見える様に角から30~40cm程を捲り上げます。

 

そして裏側から破れの部分の裏紙(受け紙と金紙の土台の鳥の子紙)を取り除きます。

これは裏紙等の白い紙が金紙の継ぎ手から出て来て目立つのを防ぐ為です。

 

ほぼ 取り除く事が出来たら、似た様な金紙を裏側から張り付けます。

これはもし破れの部分に欠損があった場合その部分だけ白く見えてしまうのをごまかす為です。

 

その後 裏打ち紙を取り除いた範囲より少し大きな和紙を補強の為に張り付けます。

これで破れの部分の簡単修理は終了です。

 


次の作業は、下地の三角に出ている部分に受け紙を掛けます。

これにより、捲り上げた部分も下地に引っ付くことなく張り戻す事が出来ます。

 

修理部分が十分に乾いてから、捲り上げた両面を湿し、角に係る部分に濃い目の糊を付け

当て紙をして張り戻します。


これで 修理の完成です ヽ(^o^)丿

 

完成して分かったのですが、傷にセロテープを貼って修理してあったようです…(~_~;)

セロテープをはがすことは出来るのですが、剥がすと墨まで落ちてしまう可能性が高いので

そのままで納めました (>_<)



2024/5/25 書く





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