屏風の修理修復は非常に大変な作業となります。まず、蝶つがいです。これは紙で出来ている為裏にも表にも曲げることが出来ます。そして隙間が空きません。金具の蝶つがいを使うと、金槌でポンポンと叩くだけですが隙間が出来ます。上張りをするのも複数舞の襖が引っ付いているので簡単にはいきません。
蝶つがいが切れた屏風は結構邪魔になるらしく処分の対象になるものも沢山あり残念な限りです。
また、金箔を施した上に極彩色の絵が描かれている場合が多く有ります。この場合、この絵の具が水で流れないように処理をしてから作業にかかります。その為費用も沢山かかります。
でも、一つくらい家に置いておきたい日本の文化です。
屏風の仕立て直し これは、6曲屏風に張ってあった本紙を2曲の隅立屏風に仕立替えたものです。6曲屏風は中々置くところがなく、このように2曲に仕立て替える事で粋に行くように思います。 |
屏風修理修復例 |