襖の修理修復は珍しい。大概は張替えとなってしまいます。描いてある絵が価値の有るものだとか、持ち主にとって大切にしておかなくてはならない物の場合に修理修復となります。
作業内容は、本紙が襖に張り込んであるものか(押し絵張り)・襖全体に絵が描いてあるものかによって変わってきますが、裏打ちをめくって補修をし裏を打ち直すという作業は共通です。
押し絵張り襖 押し絵張りになっている。大きく裂け・部分的に無くなっていた。他の3枚は張り替えない為、洗いはせず裏打ちをめくって無くなっている場所に紙を足し裏打ちをして、張替えをした襖に納め直した。 |
床天袋の修復 本金平押しに水墨画が描かれていた。床板の反りで建て付けがかなり悪く、また破れも酷かったので修理を依頼される。今回は、椽も交換し、下地の調整もする。 |