修理修復
掛け軸の修理修復
掛け軸の修理修復例
掛け軸修理修復 こちらは表装自体がめくれたり破れたりしていました。皺も結構入ってましたが、きれいに仕上がりました。また、題材が『高砂』でめでたい図となっていますので、鳳凰の柄の裂を使ってめでたさを出しました。 | |
修理前 修理後 |
※ お仕事をさせていただいたお客様よりの、感想・ご意見を載せていきたいと思います。
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掛け軸の修理修復料金早見表
修理修復の料金は、基本料+表具料の合計金額になります。 基本料金 掛け軸の痛み具合で作業料金が変わります。 替え軸の洗いですが、薬品を使って洗う場合は、別途5000円必要です。 掛け軸表具料金 下記の表具の種類や大きさによって費用が変わります。 |
襖の修理修復
襖の修理修復は珍しい。大概は張替えとなってしまいます。描いてある絵が価値の有るものだとか、持ち主にとって大切にしておかなくてはならない物の場合に修理修復となります。 作業内容は、本紙が襖に張り込んであるものか(押し絵張り)・襖全体に絵が描いてあるものかによって変わってきますが、裏打ちをめくって補修をし裏を打ち直すという作業は共通です。 |
押し絵張り襖 押し絵張りになっている。大きく裂け・部分的に無くなっていた。他の3枚は張り替えない為、洗いはせず裏打ちをめくって無くなっている場所に紙を足し裏打ちをして、張替えをした襖に納め直した。 |
床天袋の修復 本金平押しに水墨画が描かれていた。床板の反りで建て付けがかなり悪く、また破れも酷かったので修理を依頼される。今回は、椽も交換し、下地の調整もする。 |
額の修理修復
額の修理修復は沢山あります。それも大半が欄間額です。 昔はアクリルというものが無く、本紙が直接空気に触れていたので湿気や熱気の影響をもろに受けたのでしょう。 だから、『額が裂けた!』とびっくりして駆け込まれる方がいらっしゃいます。 でもご安心ください。こんな場合もきれいに修復し、元通り納め直します。 |
掛け軸から額へ仕立て直し これは、痛みの激しい掛け軸を、いい所だけとって額にしました。縦長の本紙なので吊り額としました。紐も豪華に見えるよう房付きの紐にしました。 |
右から二文字目が大きく破れていました。(上)これを修理して完成写真となります。 (下) |
額修理前 |
額修理後 |
*欄間額角組みチーク調のお見積もりです。
衝立の修理修復
衝立の修理修復は、枠の修理であるか・中の襖部分の修理であるかで変わってきます。枠の場合は表具師には手に負えないので専門の職人さんにお願いしますが、中の襖の場合は、襖と同様私たちが行います。衝立の場合、襖全面に絵が描かれている場合も多く、作業は大変な場合が多いです。最近の衝立は、住宅事情の変化によって廃棄処分になるものも少なくありません。とにかく一度お声掛けください。
*衝立が3.5尺で片面に絵もしくは書が貼ってある襖部分の修理の見積もりです。
屏風の修理修復
屏風の修理修復は非常に大変な作業となります。まず、蝶つがいです。これは紙で出来ている為裏にも表にも曲げることが出来ます。そして隙間が空きません。金具の蝶つがいを使うと、金槌でポンポンと叩くだけですが隙間が出来ます。上張りをするのも複数舞の襖が引っ付いているので簡単にはいきません。
蝶つがいが切れた屏風は結構邪魔になるらしく処分の対象になるものも沢山あり残念な限りです。
また、金箔を施した上に極彩色の絵が描かれている場合が多く有ります。この場合、この絵の具が水で流れないように処理をしてから作業にかかります。その為費用も沢山かかります。
でも、一つくらい家に置いておきたい日本の文化です。
屏風の仕立て直し これは、6曲屏風に張ってあった本紙を2曲の隅立屏風に仕立替えたものです。6曲屏風は中々置くところがなく、このように2曲に仕立て替える事で粋に行くように思います。 |
屏風修理修復例 |