八方睨みの昇龍が厄難を祓い、限りない運気上昇を招く
中国では古来、科挙登用への成功・出世栄達を願う人々の間で最も珍重され
たのが龍の絵です。有名な「登龍門」の故事の通り、鯉が龍となって神仏と
なったことから、出世・成功・財運をもたらす象徴として崇められてきた名
構図です。さらに「お不動さん」として親しまれ、悪鬼を退散させてくれる
不動明王が盤石に鎮座する威厳ある趣を醸し出しています
画中に8つの開運の画題が隠されています。
?【消災呪】仏教全般、特に禅宗では般若心経と並んで日常詠まれるありがたい経文。様々な災いを消し去るという内容で、禅修業の際にも毎朝何度も読経される由緒正しいお経。
?【八方睨み龍】駱駝の頭、鹿の角、牛の耳、兎の目、蛇のうなじ、鯉の鱗、鷹の爪、虎の掌を持つという古代中国の神獣「四霊」の一つ。どこから見ても睨んでいるように見える鋭い眼光で八方から押し寄せる悪運・厄難を追い祓うとともに、八方塞がりの状態を打開する。
?【如意宝珠】龍は手に宝玉「如意宝珠」を掴んでいることから、財運を掴む神としても崇められている。如意宝珠は、人が欲する財宝・衣食住のあらゆる欲を思いのままに叶える宝珠のことである。
?【炎】不動明王の背中の炎はカルラ焔といい、毒を持つ動物を食べる鳥をあらわしている。
?【脇侍】明王の脇には、八大童子のうち制多迦童子と矜画羯羅童子が侍して不動明王を守る。
?【盤石】堅くて大きな金剛石をあらわし、迷いのない安定した心を意味する。
?【不動明王】憤怒の形相で悪を睨み、手に持つ索で悪を縛り付けるという不動明王。古くからお不動さんと親しまれ、邪悪から守護してくれるありがたい仏様。
?【金雲】龍のまわりには、黄金色の雲があらわれる。金雲すなわち「金運」に通じる縁起の良い題材が金運財運を上昇される。
作者:江藤 草淳
略歴:学生時代より洋画で各展に入選し、芸大にて日本画を専攻し転向、以来日本画一筋に研鑽を積む。趣枠会所属
大きさ:幅45×高さ175cm(尺3)
本紙:新絹本
様式:洛彩緞子本表装
軸先:陶器
化粧箱収納
注文制作のため納期10日前後かかります。